あなたたちの言葉は。



07.毀れた弓



「あなたは、凡人とは関わってはならない人間なのよ」

お母様の声が響く。

「お前は、私の跡継ぎだ」

お父様の有無を言わさない言葉。



ああ、いやだ。



僕はずっと、こんな家族が嫌だったんだ。



僕の胸を突き刺すように、えぐるように、

僕の行動を制限する言葉たち。



否定したい。

けれど僕にはずっと、その強さも、

強さを示す意義すらも見つからなかったんだ。



僕をはりつける言葉たち。

毒を塗った矢のように、僕に突き刺さり、蝕み続ける。





ああ、でも、今は。

今は、違う。



今は友だちがいるから…。

信じたい、親友がいるから。

だから。



「僕は、出雲に行く」



あなた達の言葉は、もう僕を制しない。

僕は僕の道を行く。



あなた達の言葉は、もう、

毀れた弓なんだ。



                                2003.7.21



懺悔。

だいたい47廻くらいの話。
どうでもいいですがこの廻の葉の
「いつかまん太を迎えに行くんだ」
の台詞は、プロポーズですか。

毀れた弓→もう傷つけられない
という意味で使いたかったんです。