Play the Game
"オオカミさんオオカミさん、どうして…――"
いきなり自分を求め出す彼を、狼のようだと少女は表現しました。
歯と腕の力でもって獲物をしっかりと捕え、あっという間に食べられて終りだわ、と彼女が言うと、じゃあお前は赤ずきんだな、と少年は言い返します。
昼間何気なくつけていたTVでそういった人形劇を見たせいでしょうが、彼女は少年にしては気のきいた表現だと、思いの他気に入ったようです。
うさぎ、とでも表現していれば食べられ反撃のできない小動物だと彼女は不満を漏らしたでしょう。
赤ずきん、というのは最後には狼の腹を破って出てくるではありませんか。刺激的な展開。自分のバンダナも彷彿とさせるものがあります。
彼女はクスクスと笑って、少年にゲームをしようともちかけました。怪訝とした顔の彼を尻目に、彼女は笑って狼に口付けました。
そのままゲームは続いて、狼イコール葉は多少の疲れを見せています。
アンナは滅多に見せない無邪気な、それでいて小悪魔的な笑みを浮かべ、赤ずきんに似せたゲームとやらを延々続けているのですから、それも仕方がないのかも知れません。
「オオカミさんオオカミさん、どうしてあなたの目は大きいの?」
赤ずきん役のアンナは無邪気にそう尋ねます。それはばあちゃん、って聞く質問じゃなかったけな、と葉は心の中で思いながらも、楽しそうな彼女に逆らう気もしません。
この際どんな質問にも答えてやろうと、葉は頭を巡らします。――できればアンナのことを。甘美な時間を味わう為には、彼女を怒らせるのは得策ではありませんし、機嫌良く食べられて欲しいものですから。もうしばらくの辛抱、とことんまで付き合ってやろう、と葉の心の中は正に獲物を――ただひとり赤ずきんという獲物を狙う、狼そのものでしょう。
「それはお前のどんな姿も見逃さない為さ。乱れた姿もいいだろうな」
葉は自分の膝の上に乗るアンナのスカートの裾に手を忍ばせ、太ももに触れて言いました。下着に手をかけようとした瞬間、アンナは葉の手を制して、クスクスと笑いながら言いました。
「まだダメよ」そう言って葉に笑いかけます。
「オオカミさんオオカミさん、どうしてあなたの目は黒いの?」
「う〜ん…黒い方が、青とかより色の識別にたけてるらしいぞ。お前の肌が赤く色づいたりしたらすぐわかる為、だな」
答えに窮しながらも全てアンナに繋げて、少しずつ少しずつ、じりじりと獲物を狙います。
「オオカミさんオオカミさん、どうしてあなたの手は大きいの?」
「お前の乳房を残さず包み込むため」
宣言通りアンナの胸を包み込んで、柔らかな感触を楽しみます。わずかに甘い声を漏らした彼女をいっそ無理矢理に食べてしまおうか、という考えが葉の中をよぎったとき、いよいよアンナの手が核心をついた部分に近づいてゆきました。
葉自身を握り込み、アンナは小さく笑います。
「オオカミさんオオカミさん、どうしてあなたのココ、こんなに硬くなってるの?」
「お前に感じてるからだろ…もっと感じさせてくれよ、オイラをさ」
悪戯にもてあそぶアンナの手を押さえ、しっかりと握らせます。ここで獲物を怒らせてしまっては元も子もないのですが、葉は自分をさんざんに焦らしたアンナを逃がす気など、もはや毛頭ありません。
ついさっき自分が言った様に、葉はアンナの方が赤く色づくのを決して見逃しませんでした。乱れた姿を見るのも良いと言った大きな瞳でアンナの一挙一動を見つめ、彼の大きな手は乳房だけではなく身体全体を滑ります。
「ねぇオオカミさん…どうしてあたしにさせたいの?」
「気持ちいいからだろ…」
自分自身をしごき始めた彼女の髪を撫で、甘く囁きます。まるでこうなれば自分の獲物は逃げられなくなる事を知っているかのようです。
「オオカミさん…どうしてほしい?」
「お前の中に入りてぇ…」
吐息混じりに囁いて、アンナの首筋に歯をたてます。
「食うからな」
「…エッチなオオカミさん」
「へへ」獲物がかかったことを素直に喜び、狼は笑顔を見せました。それは捕食者としてはいささか爽やかすぎる笑顔でしたけれど。
「なあ赤ずきん、オオカミがほしいか?」
「欲しいわ…」
答えに満足した狼は捕らえた獲物を抱え、赤ずきんの中にゆっくりと沈み込んでいきます。赤ずきんは抵抗することを忘れ、甘い声を上げ、淫らに腰を振って、夢中で狼と戯れました。どちらが食べられているのか曖昧なままにやがて夜が明け、その光と共に夜のゲームは終わっていくのでした。
懺悔。
…うさんくさい童話調でお送りいたしました。(笑)
たまによくわからんもんが書きたくなります。
でもいちいち言葉にしていくのって、絶対エロいと思う。
というわけで、一種の言葉攻めでした。(そうかな?)